本記事では1000銘柄以上飲んできた私のバーテンダーとしての経験をもとに、予算を度外視した極上のウイスキーをご紹介します。
今はもう飲めないボトルではなく、今すぐでも買える銘柄の中から厳選しました。

ほっぺたが落ちる本当に美味しいウイスキーを、プロのバーテンダーの経験から紹介します。
・ウイスキーの極上の銘柄を知りたい
・ウイスキー好きの知人に最高の一本を教えてあげたい
・一口飲んで思わず笑顔になる経験してみたい
飲めば極上の世界へと羽ばたける超高級ウイスキーの世界です。
マッカラン オールドボトル
言わずとしれたマッカラン。そのオールドボトルはウイスキーの極みです。
『シングルモルトのロールスロイス』という異名は有名ですが、そう言われていたのが1980年代〜1990年代前半のマッカランです。
現行品も十分に美味しいのですが、オールドボトルは現行品とは桁違いの深くて濃いシェリーカスクの味わいが脳みそに直撃します。
カスクストレングスタイプ、12年、18年、グランレゼルバ、とラインナップがありますが、12年でも極上の飲み心地です。(現行の12年シェリーとは色合いの濃さから全く違います)。

スコッチウイスキー界の王様の真価が感じられる至高のボトルです。
ボウモア オールドボトル
アイラウイスキーの女王、ボウモアのオールドボトルです。
昔のボウモアは黙って提供されると「アイラウイスキー」かどうかわからないほどフルーティーなものが多く、特に1980年代に製造されたボトルは「パフューム香」と呼ばれる独特のアロマが花開きます。
特にかもめラベルタイプのものは、華やかでフルーティーなアロマとほんのり潮っぽさのアクセント、フローラルな芳香が口いっぱいに広がります。

唯一無二の味わいの「女王」の名にふさわしい極上のウイスキーです。
スプリングバンク オールドボトル
『モルトの香水』と呼ばれたスプリングバンクのオールドボトル。
その名にふさわしく、口に入れた瞬間、桃のようなフルーツと華やかでお花畑にいるかのような香りが広がり、鼻腔を心地よい風が吹き抜けます。
現行品も充分素晴らしいですが、オールドボトルは誰が誰と、どんな気分でいるときだろうが問答無用で幸福な香りに包んでくれます。

ウイスキー界における『華やかさ』とは、まさにひと昔の時代のスプリングバンクのための形容詞かもしれません。
グレンドロナック 1990年代 ヴィンテージ シングルカスク
グレンドロナックのシングルカスクシリーズ(一つの選りすぐりの樽からのみボトリング)です。
今(2022年現在)ではもうこの銘柄のように、良質なシェリー樽で熟成された、濃くてまったりなウイスキーがリリースされることがほとんどなくなりました。
濃厚なチョコレート香とコーヒーのようなリッチで豊かなな余韻がたまらないラグジュアリーなウイスキーです。
これぞウイスキーにおける『チョコレート香』というのをあますことなく感じられる一本。

甘くて濃い、一口飲めばとろけてしまいそようなウイスキーです。これぞ史上最高のシェリーカスクウイスキー。
ラフロイグ 30年
これぞアイラウイスキーのなかでの最高の一本、ラフロイグの超長期熟成の30年ものです。
スモーキーさとヨード香の中からどんどん開いていく桃やフルーツコンポートの甘み、潮っぽさのチャーミングなアクセント、踊るように様々なフレーヴァーが顔を出します。
ゆっくりと時間をかけるほど、味わいが花開いて変化していくのは長期熟成ウイスキーの為せる技です。
チャールズ皇太子からの寵愛を受けるのも納得の一本です。

アイラウイスキーの至高の逸品です。スモーキーさやヨード香以外に湧き出てくるアロマに驚愕します。
ティーリング 1990年代 ヴィンテージ
近年爆発的な人気を誇る至高のアイリッシュウイスキー、ディーリングの長期熟成・ラムカスクです。
特徴はなんと行ってもトロピカルフルーツのフレーヴァー。マンゴーやピーチ、ライチのような上品でフレッシュフルーツのアロマがあなたを南国へといざないます。
誰がどう飲んでも感じられる圧巻のフルーティーなウイスキーです。

ウイスキにおける『フルーティー』という表現を、まさにこの銘柄を飲めば誰しもが感じられます。
ストラスアイラ 1960年代 オールドボトル
1960年代の、ウイスキーがまだ手作業でつくられていた時代の古き良き香りが感じられるウイスキー。
優しくふくよかな樽の香り、柔らかくふくらむ甘み、ベルベットのような舌触り、暖炉の前のロッキングチェアに揺られているかのような長く心地の良い余韻、熟成感とナチュラルで上質な麦、酵母からくる幸福な記憶のような美しい味わい。
まさに「筆舌に尽くしがたい」古き良き時代のウイスキーです。

ウイスキーの良さがすべて詰まった、これぞ時間のゆりかごが成せる名品です。1960年代のロマンとともに。
リトルミル (閉鎖蒸溜所)
閉鎖蒸留所の中でもカルト的人気を誇り、近年リリースが激減し、価格も高騰してきている1994年に閉鎖された蒸留所、ローランドのリトルミルです。
オイリーでグラッシー、一昔前はダンボールと表現された特徴的なキャラクターとともに、フルーツのアロマが心地よく押し寄せてくるこの銘柄でしか味わえない芳醇なウイスキー。

一昔前は「濡れたダンボールの香り」と評されたウイスキーですが、それだけではなくとてもキャラクタリスティックでフルーティーな豊かでおもしろい味わいです。
私のおすすめNo.1
ご紹介した中から、私が個人的におすすめする1本はコチラです。
ボウモアのオールドボトルです。
どれも飲むとほんとうに感動しますが、70年代、80年代、90年代と、年代によって味わいが顕著に変わるボウモアはオールドボトルのなかでも特殊で、楽しみが深いです。
口いっぱいに広がるアロマ、今のウイスキーでは感じられない、それぞれの時代のボトル ならではの味わいは、どれも唯一無二です。

特に上記の「クラレット」はワイン樽熟成の極みです。溢れるジューシーなぶどうのアロマと、この年代のボウモアでしか味わえないパフューミーが異次元のおいしさ。本当に唯一無二の別格のボトルです。
極上の超高級ウイスキー まとめ
本記事では、極上の体験ができるウイスキーを予算の上限を外してご紹介しました。
他にもたくさんありますが、今回は今すぐにでも購入可能なものの中から選びました。
もしもバーなどで見かけたらワンショット、(お値段を聞いてから)飲んでみてはいかがでしょうか。

こういったウイスキーは時間とともにどんどん失われて付加価値も増していきますので、この味わいを経験できるのは今しかありません。高価な銘柄も今が一番安いです。
高級ウイスキーの世界をもっと知りたい方は下記の記事もご参考ください)
補足
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本サイトでは人気ウイスキーの定価での購入方法や、プロのバーテンダーおすすめ銘柄などの情報も発信しています。(ウイスキーが好きな方や銘柄をお探しの方はサイト内の他記事をご覧ください)。
例)
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