ウイスキーをストレートやロックでも良いですが、軽くハイボールもウイスキーの甘みが増しておいしいですね。食中・食後、シュチュエーションに限定されることなく気軽に飲めるのも魅力のひとつです。
普通に飲むことに飽きてきた人のために、1000銘柄以上飲んできた私のバーテンダーとしての経験をもとに、自宅にあるものだけで簡単にできるアレンジを3つご紹介します。
(どれもクラシックな方法ですので、ウイスキー通の方ならご存知かもしれません)。
本当に特別なものは必要なく、ずぼらな人でも大丈夫なアレンジです。
それぞれ簡単にですが、細かいコツも書いてあります。
(奥が深い「水割り」の美味しい作り方も、下記記事にてご紹介しています。)
簡単ハイボール アレンジ 3選
黒胡椒ハイボール(スパイシーハイボール)
1980年代から行われている、クラシックな飲み方です。
ハイボールを作ってから表面に黒胡椒を削るのも良いですし、最初にウイスキーと一緒に底に沈めて、炭酸の気泡でグラス内に胡椒が舞い上がるようにしても大丈夫です。
ポイントは、先にハイボールをつくってから、氷の上に乗せるように黒胡椒を削ることです、こうすると最後まで香りがしますし、下に落ちる胡椒の粒も、炭酸の気泡とともに上がってきます。
タリスカー、ラフロイグといったスパイシーだったり潮っぽい、スモーキーなウイスキーでよく行われる飲み方ですが、色の薄いバーボン樽、オーク系のウイスキーとも相性が良いです。
(シェリー樽系のウイスキーは甘みや苦味が強調されてしまいますので、私はそこまでオススメはしません)
リーズナブルなウイスキーでしたら、ジョニーウォーカーやデュワーズ、タリスカーがキーモルトの「マリーボーン」なども合います。
バーボンも、ウッディさと胡椒のスパイシーさが合いますので、オススメです。
黒胡椒以外にも、自宅にある好みのスパイスやボタニカルでアクセントをつけても簡単で楽しいです。
タリスカー以外でしたら、わたしのおすすめは「ライウイスキー」です。
ライのスパイシーさとウッディさが黒胡椒の香りとベストマッチし、お食事とも相性バツグンです。
(バーボンとも相性が良いので、自宅にあるものでも一度お試しください)。
ライウイスキーの銘柄選びについては下記記事をご参考ください)
入手しやすいライウイスキーでひと銘柄だけ選ぶならこちらの骨太な「ノブクリーク ライ」がおすすめです。
フロート(浮かせる)ハイボール
先に氷と炭酸を入れ、そのうえにゆっくりとウイスキーを注ぐことで、このようにウイスキーが浮きます。
こうすることによって、最初はストレート・ロックに近い状態から、飲んでいくにつれてだんだんと混ざってき、ハイボールへと変化していきます。ゆっくり楽しみたい方にオススメです。
より炭酸を活かしたい場合は、グラスに氷をいれたあとに、先に炭酸をほんの少しだけ注いで、軽くまぜてから、氷をおさえて炭酸のみを一度捨てます。(氷の角をとり気泡をまとわせるのと同時に、グラスを冷やすため。そうすると炭酸の気泡が抜けにくくなります)
そうしてから炭酸をグラスの6〜7分目まで注ぎ、上からゆっくりとウイスキーを注ぎます。
難しそうが、やってみると案外誰にでもできます。
コツは、最後にウイスキーを注ぐときに、氷の上部に当てながら滑らせるように注ぐとうまくいきます。
変化を楽しみながらゆっくり飲めますので、シーバスリーガルのエクストラシリーズなどしっかり熟成されており飲み方で多様なアロマが広がる銘柄がおすすめです。
氷を入れないハイボール(神戸スタイル)
画像出典)
冷凍庫にウイスキーをぶちこみ、キンキンに冷やしたウイスキーを好みの量グラスに注ぎ、炭酸で満たしてハイボールを作る方法です。
これはシングルモルトではあまりオススメしませんが(冷やしすぎると微細な香りや甘みが感じ取れなくなってしまうため)、価格帯の低いブレンデッドをより美味しく飲むことができます。
(私はグレンフィディックやモーレンジ、ラフロイグなどのシングルモルトと、デュワーズや角、シーバスなどのブレンデッドで試しましたが、個人的にはシングルモルトは良さが消え、ブレンデッドのほうが甘みが立っておいしかったです。バーボンも甘みを感じたい方は常温のほうが適していそうです)
下記のデュワーズユニークカスクシリーズなど、しっかりと個性的が感じられる銘柄がおすすめです。
冷やしてトロトロになったウイスキーに炭酸水を入れることで、温度上昇で甘味が立ち、非常に飲みやすくなります。(通常よりもウイスキーの量が入りますし、冷えるとアルコールのキックが感じにくくなりますので、飲みすぎには注意してください)
濃さは好みですが、参考までに↓
このスタイルでハイボールを出しているBARですと、ウイスキーダブルにたいして瓶の炭酸水を一本まるまる使います。なので分量はウイスキー60ml、炭酸水190mlですね。(BARの場合ウイスキーを冷やす冷凍庫の温度は家庭用よりも低く、グラスも冷やしているものを使うところもありますので、家庭で同じ分量でやっても同じ味わいにはなりません)
氷がない分、炭酸も弾け飛ばないですし、ゆっくり飲んでも薄まったりもしません。
みんな大好き究極の簡単ハイボールですね。
ハイボールにおすすめ銘柄
ハイボールにすると抜群においしい、私が個人的におすすめする銘柄は下記記事をご参照ください。
バーテンダーの経験からコスパに優れるものを真剣に選びました。
おいしいハイボールにいちばん大切なこと
最後に、一番こだわっていただきたいのものがあります。
それは
氷です。
冷凍庫の製氷機の氷は、冷蔵庫内の食材の匂いを吸っている場合があります。氷は匂いを吸いやすいので、どんなに良いウイスキーを飲む場合でも、氷が他の食材と同じ場所に保管されていたものであれば、台無しになってしまいます。
また、ミネラルウォーターで氷を作る場合は、自宅の冷蔵庫の製氷機で作ると水道水に比べて雑菌が繁殖しやすいので、注意してください。
スーパーでもコンビニでも、売っているジップロックに入った氷を使いましょう。
他にもトニックとソーダを半々で入れたり、レモンピールを絞ったり、ウイスキー自体にいろんなものを漬け込んだりと、アレンジの幅は無限大です。
マニアックなものですと、ブレンデッドウイスキーのハイボールの上に、そのウイスキーのキーモルトとなるシングルモルトを浮かせる贅沢な「スーパーハイボール」といったものもあります。(バーで注文してみてください)。
おうちでハイボール、くれぐれも飲み過ぎには気をつけて、健やかに楽しみましょう。
(ふるさと納税などやポイントアップの日などを活用すれば、重たい日々の炭酸水もお手軽にお得に購入できます)。
「究極のカクテル」と言われている「MIZUWARI」の作り方も下記記事にてご紹介していますので、お好きな方はぜひご一読ください。
美味しい水割りはウイスキーのポテンシャルを増幅させ、最高においしいです。
補足
※上記銘柄をお得に購入したい方は、酒屋さん店頭での購入もおすすめします(送料がかからないため)。
特に、ウイスキーを広く取り扱うやまやさんでは最安値に近い価格で購入できます。
年会費・入会費無料の「やまやカード」をつくっておけば、毎月20日の「やまや感謝デー」で3%オフで購入できるのもお得で嬉しいです。レアウイスキーもカード会員限定で購入できるときもあります。
・山崎や白州、響などの超絶レアなサントリーウイスキーをどうしても手に入れたい方は、東急百貨店のネットショッピングサイトでも抽選販売をしています。
不定期で抽選販売していますので、当たれば定価で購入できます。
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(レアウイスキーの抽選情報は、カード会員やメルマガ会員限定で配信されるようです)。
【抽選販売の一例】
・2024年1月の抽選
響JAPANESE HARMONY
響 30年、山崎18年を含むウイスキーセット
・2024年2月の抽選
山崎リミテッドエディション、響ブロッサハーモニーを含むウイスキーセット
本サイトでは人気ウイスキーの定価での購入方法や、プロのバーテンダーおすすめ銘柄などの情報も発信しています。(ウイスキーが好きな方や銘柄をお探しの方はサイト内の他記事をご覧ください)
ハイボールおすすめ銘柄記事)
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ご一読、ありがとうございます。
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