よくある質問で、
「昔に買ったウイスキーで、買ったまま何年も(何十年も)放置していたものは飲めるのか?」
という問があります。
その答えは……
ズバリ、
ウイスキーは腐りません。飲めます!
ついでに言うと、
瓶に入った状態では(基本的には)熟成はしません!腐敗もしません!
しかし、味わいが抜けて微妙に変化(劣化)するおそれがあります。
古いもので保存状態が悪いと、焦げたり焼けたような味がし、フィニッシュに不自然な苦味があるものもあります。
特に、ブレンデッドのオールドボトルを買うと、たまに香りやフレーヴァーは素晴らしくても、後味がそういったものが見受けられます。
飲めはしますが(飲んでもお腹を壊すことはありません)、少し酸化したり、水分やアルコールに含まれる香味成分が気化とともに抜けてしまっているかもしれません。
悪い保存方法3要件
①高温の場所
②直射日光に当たる場所
③極度に乾燥している場所(冷蔵庫内を含む)
この3つです。
10年、20年以上保管しているとある程度気化して分量が減りますが、上記の3要件をひとつでも満たしていると、劣化の原因になりえます。
良い保存方法とは、悪い保存方法の逆です。
高温になりすぎない場所
直射日光に当たらない場所
適度に湿度が保たれている場所
とても簡単ですね。
具体的に、家の中ですと、
・地下などの冷暗所(床下収納など)
もしくは、キッチン以外の棚の中(キッチン周りは火を使うので温度変化が激しいため)
が最善です。
他にできる方法
古いものは液面低下しているものがよく見受けられますが、アルコール度数が高いものはどうしたって自然と気化し、抜けていきます。
せめてもの、ということで、コルクの接合部分にパラフィルムやフィルムを巻く方法もあります。
大きく変わるというよりは、何もしないよりはマシ、くらいに思っていただいたほうが良いかもしれません。
少量のみですとネットで550円ほどで購入できます。
5センチほど切り取り、上紙を剥がしてから、ぐいっと引っ張りながら巻きます。
100均にも似たようなのがあるようですが、こちらのほうが本当に気休めくらいにしかならなさそうです……。
まとめ
フィルムを巻くか巻かないかよりも、自宅でウイスキーを保管するうえでは、
どの場所に置いておくか、が一番重要になります。
よほど悪い環境でなければ、飲めはしますし、大きく劣化はしません。
タイムマシーンみたいに、ウイスキーを未来の楽しみとして置いておきたい人にとっては、保存場所はとても大切です。
1年〜2年以内に飲む場合は目立つ場所に飾るのも良いですが、適切な場所で保管してウイスキーとの人生を楽しみましょう。
補足
本サイトでは人気ウイスキーの定価での購入方法や、プロのバーテンダーおすすめ銘柄などの情報も発信しています。(ウイスキーが好きな方や銘柄をお探しの方はサイト内の他記事をご覧ください)
SNSではウイスキーにまつわる小ネタや、バーテンダーおすすめ銘柄、人気銘柄の入荷速報や割安銘柄情報なども発信していますので、よろしければ一度ご覧ください
みなさまの口福な世界が広がれば幸いです。
ご一読、ありがとうございます。
コメント