本記事では、相次ぐウイスキー価格の上昇について、その要因を書いております
価格改定が続く要因を3つのポイントに絞って書いております。
結論・ウイスキーの価格はこれからも上昇するのか?
これからもウイスキーの値上がりはありえます。
テレビのニュースで取り上げられるほど、ここ数年のウイスキーの値上がりは驚異的です。
プレミア・ウイスキーの価格上昇について参照)
「一部のプレミアウイスキーはどうせ手に入らないのだから、値上がっても自分には関係ない」
とおっしゃる方も多いのですが、
一般的に買えるウイスキーの価格も、上昇します(むしろすでに上昇がはじまっています)。
こちらではウイスキー価格の上昇の要因についてまとめました。
※100%儲かる投資案件がありえないのと同じように、絶対に価格が上昇する保証はありませんが、可能性がとても高いです。
これからも価格が上昇する理由は以下の3つです。
世界的な消費の拡大
一昔前まで日常的にウイスキーを飲む人口は、先進国の数カ国のみでした。そもそもお酒とはその国の文化を集約したものですので、ウイスキーを生産している国=消費国でした。地産地消ですね。
世界5大ウイスキー(アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、日本)は、生産量および消費量をもって定義されていました。
時代は移り変わり、世界的に経済が豊かになる国が増えるにつれて、
単純にウイスキーを飲む国、それにともない生産される国が広がっています。
(例えば、ウイスキー消費量世界一位はインドですし、中国ではウイスキーの需要が高まり、ペルノ・リカール社がウイスキー工場の竣工を発表しています。そのほか南アフリカやタイでも富裕層から中間層にかけてウイスキー人気は上昇しています)
世界経済の全体的な底上げに伴い、消費人口の増加が生産スピードを上回っているので、ウイスキーの価格は上昇を続けています。
それも、伝統的なブランド力のあるスコッチ・ウイスキー、ジャパニーズ・ウイスキー。近年はアイリッシュ・ウイスキーと一部のアメリカンウイスキー、ごく一部のカナディアン・ウイスキーの価格の上昇が顕著です。
物価の上昇
日本以外の世界の物価は上昇の一途をたどっています。人件費の上昇、資材の上昇、物流コスト、原材料費、燃料、生産コストの増加、金融緩和……経済的なお話は専門の人に任せますが、
その国の物価を測る上で有名なものでビッグマック指数というのがあります。
参照 ビッグマック指数
日本というのは、物価の安い国ですが、世界は緩やかな物価の上昇に向かっていますし、日本もその方向に向かわざるをえません。
特に、嗜好品でありアルコール度数の高く税金をかけやすいウイスキーは、日本が一番といってもよいほど、今現在の価格は安いのです。(東南アジアなどの物価の安い国でも、輸入贅沢品のウイスキーは高い税金がかけられており、値段は高いです)
酒類を生産・販売している会社はグローバル企業であり、世界で値上がりを続けるものが、日本だけ安いまま、というわけにもいかないでしょうね
※日本は物価が非常に安いので、世界で人気のウイスキーは高値で売れる国へと優先してまわされるので、日本に入って来ないようになっているのも、品薄→値上げ 原因のひとつです。
資産としての需要の高まり
ポケモンカードやスニーカー、NFTといった新たな資産のカタチのひとつとして、ウイスキーの需要も伸びています。中国の富裕層は山崎18年を友人にふるまうことが最高のステータスとされています。
動機や目的はどうであれ、需要がひろがると価格は上がります。
ですが、ここでいうウイスキーとは一部の入手困難なプレミア・ウイスキーですので、我々はそこまで気にしなくてもいいのかもしれません……。
考え方としては、株式相場や通貨の価値の揺れ動きに対して、
最安国である現在の日本で、プレミア価格のついていないウイスキーを買えば、価格が落ちる可能性がほとんどなく、安全資産としての価値も見込めます。(物質的に破損するおそれはありますが)
ウイスキー 値上げ理由 まとめ
3つの理由を挙げましたが、どのような視点でみても、
一般的なウイスキーの価格も、未来に向かって上昇していく可能性が非常に高いです。
一部のプレミア・ウイスキーだけではなく、私達が日々愛飲しているウイスキー銘柄も、価格の上昇の波がすぐそこまできています。
補足
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ご一読、ありがとうございます。
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