
カバランのソリストシリーズから、シェリーカスク、バーボンカスク、ブランデーカスク、ポートカスク、ヴィーニョバリック。
他にもポーディウムやディスティラリーセレクトNo.1をバーテンダーが実際に飲んだ感想をまとめました。
カバラン ソリストシリーズとは

・カバラン蒸留所2006年より稼働している台湾のウイスキー蒸留所『KAVALAN(カバラン)』。
・ソリストシリーズは、シングルカスク(選ばれし1樽のみ)のカスクストレングス(原酒のまま)でボトリングしているシリーズ。
・シェリーやバーボン、ワイン樽など異なる種類の樽で熟成させている(スタンダードラインナップだけで11種類)。
・たとえ使用している樽の種類が同じだったとしても、一樽ごとに味や香りが異なる唯一無二のシリーズ。
・カバラン2年連続ワールドウイスキーアワード(WWA)でワールドベストウイスキーに選出されるなど、累計240を超える賞を受賞し世界的に高い人気を誇るウイスキー。
ソリストシリーズ ラインナップ)
1、オロロソシェリーカスク
2、ヴィーニョバリック
3、バーボンカスク
4、ブランデーカスク
5、ポートカスク
6、フィノシェリーカスク
7、アモンティリャードシェリーカスク
8、マンサニージャシェリーカスク
9、PXシェリーカスク
10、モスカテルシェリーカスク
11、パロコルタドシェリーカスク
※ラムカスクやピーテッドなど、その他にも限定でリリースされているものもあります。
公式サイト)

市場価格) 1本あたり15000〜25000円ほど。
カバラン ソリストシリーズ 正直レビュー

私がX(旧Twitter)やテイスティングブログ記事などにアップしているものをまとめました。
カバラン ソリスト シェリーカスク 感想

開封したてなのでダーティーでオーキー、少しシンナー感もありながら少し置くとダークチェリーとかレーズンとかチョコレート香も。
口に入れるとドンっと洋酒に漬け込んだドライフルーツたっぷりのパウンドケーキ的な甘味や濃い樽香やカカオスパイス。
こういうパワフルで濃いシェリー樽のウイスキーって減ったなあ。うまくてセクシー。
カバランは内容を考えるとコスパ良いものが多いなあ。
公式資料)
長年使用したスペイン産のオロロソシェリー樽の芳しい香りにより、熟成後されたウイスキーはラテンの情熱的味わいへと変身します。
またアーモンド、ドライフルーツ、ナッツなどの香りが加わり、陶酔を誘う心地良い口当たりが生まれます。
冷却ろ過をしていない(ノンチルフィルタード)ので味に厚みがあり、ウイスキーそのもののコクと芳しさを完全に表現しています。
カバラン ソリスト バーボンカスク 感想

カスタードクリームやココナッツ、バニラミルクセーキ的な甘い香りとちょっとバーボン的な香り。
ファーストアタックにパイナップルなどのトロピカルフルーツ感がきて驚き。そこからスムースな甘さとほど良いウッドビター。ほんのりバーボンによくある溶剤もいたり。
公式資料)
チーフブレンダーが厳選した香りの強いアメリカ産バーボン樽を使用しているので、
熟成後は、まろやかで滑らかな口当たりになります。
芳醇な木の香り、爽やかなバニラの香り、カバランウイスキー特有のトロピカルフルーツの香りなどが混ざり合い、
豊かでバランスの取れた風味を奏でます。また、冷却ろ過をしていない(ノンチルフィルタード)ので、ウイスキー本来の味を楽しめます。
カバラン ソリスト ブランデーカスク 感想

アロエヨーグルト、香水、いちご、奥にほうじ茶、黄緑色のイメージ。あ、香水というよりライチかな。どっしりよりライトで華やか。
フローラルでフルーティー(果実というより果物のお菓子)で華やか。お口の中から鼻腔にかけて上品に彩り駆けぬけていく。個性的で懐かしい感じ。
公式資料)
厳選されたフランス産ブランデー樽は、フルーツの香りを多く含みます。その樽を使って作ったこのウイスキーは、爽やかなモモやイチゴ、さらに甘いライチなどを含んだ濃厚でバランスのとれた味わいが口の中で長く続き、いつまでもその余韻を楽しめます。冷却ろ過していない(ノンチルフィルタード)ので、ウイスキー本来の優雅な風味を味わえます。
カバラン ソリスト ヴィーニョバリック 感想

めちゃくちゃウッディシンナー的なアタックの向こう側に、黒糖、レーズンバター、熟したぶどう、醤油餅、
強烈な華やかさとスパイス
少しおいてるとこってり濃厚なブルーベリージャム感も。
公式資料)
世界最高級のワイン樽を厳選し、カバラン蒸留所独自の熱処理技術で焼き温度と時間を正確にコントロールし、樽内部の繊細な香味成分を生成させます。熟成後、まろやかで芳醇、そして香り豊かな味わいになります。その最高の風味は、巧みな工芸と芸術の完全なる融合であり、ウイスキーの傑作と言えます。
カバラン ソリスト ポートカスク 感想

開けたてはシンナー的な刺激が強いものの、スワリングしているとあら不思議、まったり甘い香りに大変身!
ケミカルジューシーフルーツからなめらかに木ビター、そしてジンジャーペッパースパイスへ。
公式資料)
ポートワインは甘く重厚な味わいのポルトガル産の酒精強化ワイン(醸造過程でアルコールを強めたワイン)の一つです。
その貯蔵樽を利用して熟成したウイスキーは、甘みと幾層にも広がる香りを持ちます。
カバランソリストのポートカスク・カスクストレングスは甘いフルーツの香り、淡い木の香り、微かなスモーキーの香りが特徴で、独特のコクのある味わいと甘みのある余韻が楽しめます。
カバラン ソリスト ピーテッド 感想

プラム、ピート、奥にミルクチョコレートの香り。
ダークフルーツの甘じんわり、コクのある甘みと暖かいウッドと余韻のジンジャー系のスパイス、ほんのり優しいスモークが包み込む。
ピートと云々よりも、ウイスキーとして想像を超える美味しさで完成度が高くてびっくり。
カバラン ポーディアム 感想

※これはソリストシリーズではありませんが、参考までに。
ハーブ&シトラス、木、カスタードチェリーパイ。
暖かみのある木の香りが口いっぱいに広がり、奥にダークチェリーやバニラ、フィニッシュにシナモンや木の渋ビター。
個性的でめっちゃいい!これはバーボンも好きな人にはバツグンでは。
公式資料)
新しいアメリカンオーク樽とカバランの蒸留所が所有するプレーンオーク樽から調合して出来上がったウイスキーです。
豊かな風味、上品で滑らかな口当たり、長く続く余韻などが特徴となっています。
カバランポディウム・シングルモルトウイスキーは厳選したオーク樽とこだわり抜いた製法により、上品で創造性に満ちた逸品に仕上がっています。
カバラン ディスティラリーセレクトNo.1 感想
※これもソリストシリーズではありませんが、おいしくて気軽に飲めてオススメなので掲載しました。
私のテイスティングは下記の記事にまとめました。
公式資料)
カバラン ディスティラリー セレクト No. 1は、細部までこだわった樽の芸術と熟練した絶妙な工芸により、濃厚かつソフトな幾重にも広がる口当たりを生み出しています。さらに、カバラン特有のトロピカルフルーツ、タフィーの香りが漂い、木とバニラの風味が彩りを添えています。その余韻が広がる完璧な風味は、ブレンダーが厳選したこだわりの力作です。
カバラン ソリストシリーズ 評価まとめ
カバランの原酒タイプはとくに共通して、パワフルな樽の香りがありますが、
そこをくぐりぬけるとそれぞれ違った濃厚な味わいが楽しめます。
スコッチを含め、これほど濃く個性がハッキリ感じられるボトルもそうそう少なくなってきたので(あってもトンデモない値段だったりします)、とりわけソリストシリーズは希少な存在です。

ジャパニーズウイスキーが世界中から評価されたように、カバランも今後のウイスキー界を引っ張っていく存在になるかもしれません。

わたしがカバラン蒸留所を訪れた2016年ごろより、今のカバランのほうがどれも美味しいです。
昔はもうちょっと若々しさが目立っていましたが、当時増産のために新設していた蒸留器(上の写真を参考ください)が馴染んできたのかもしれませんね。
度数が高いとしんどい初心者の方や、もっと気軽に家飲みしたい方は、黄色いフルーツ感を満喫できるディスティラリーセレクトもオススメです。じゅうぶんカバランの良さが発揮されています。
補足
※ウイスキーをお得に購入したい方は、ネットのみならず、酒屋さん店頭での購入もおすすめします(送料がかからないため)。
特に、ウイスキーを広く取り扱うやまやさんでは最安値に近い価格で購入できます。

年会費・入会費無料の「やまやカード」をつくっておけば、毎月20日の「やまや感謝デー」で3%オフで購入できるのもお得で嬉しいです。下記画像のように、レアウイスキーもカード会員限定で購入できるときもあります。

(やまやカード詳細はこちら)
・他にも、山崎や白州、響などの超絶レアなサントリーウイスキーをどうしても手に入れたい方は、百貨店のネットショッピングサイトでも抽選販売をしています(下記記事参照)。

不定期で抽選販売しているところが多いようです。
本サイトでは人気ウイスキーの定価での購入方法や、プロのバーテンダーおすすめ銘柄などの情報も発信しています。(ウイスキーが好きな方や銘柄をお探しの方はサイト内の他記事をご覧ください)。
例)
まっとりとした甘いウイスキーがお好きな方へおすすめの記事↓
爽やかフルーティーな銘柄をまとめた記事↓
【テーマ・味わい別】ウイスキーを探すのに役立つ記事集↓

私のTwitterやInstagram(ストーリー)でも注目・人気ウイスキーの情報を発信していますので、よろしければご覧ください。
みなさまの口福な世界が広がれば幸いです。
御一読、ありがとうございます。
コメント