アチャ蒸留所の『ハラン』について、スペインでのウイスキー事情とともに簡単にまとめました。
アチャ蒸留所のウイスキー『ハラン』とは
アチャ蒸留所の位置)
公式サイト)
バスク地方で最も古い蒸留所です。
短期熟成品は自社生産、超長期熟成品は世界各地のウイスキーをブレンドしたものもあるようです。
スペインのウイスキー事情
・世界のブームとともに新しくウイスキーを作りはじめたメーカーは、小型の蒸溜器を使用しているところが多い。 ・生産規模としてはごく小規模で、それぞれが独自のウイスキーをつくっているため、スタイルの共通点や全体としてのまとまりは少ない。 ※「スパニッシュウイスキー」というカテゴリーを定義する法律が存在しない(EUが定めるゆるい規制のみ)ため。 ・未発達な部分があるものの、イベリアの樽やサイダー樽を使用するなど、柔軟さこそが、新しいスパニッシュウイスキーの魅力の一部となりつつある。
ハラン ラインナップ
原材料と「シングルモルト」の表記がないので、18年以上は世界のモルトウイスキーをブレンドしたものとの情報もあります
ハラン 8年 クラシック
バスク産大麦100%使用。アメリカンホワイトオークで8年間熟成。
モルトとバニラ香るライトなウイスキーです。
ハラン 12年 トラディショナル
バスク産大麦100%使用。スペイン北部イベリアオークで12年間熟成。
オレンジやバタークリームのような甘さとタンニンのビターさを感じるウイスキーです。
ハラン 12年 サイダーカスクフィニッシュ
バスク産大麦100%使用。様々な樽で10年間熟成した後、バスク地方でサイダーの発酵に使用される225リットルの樽で2年間熟成。
りんごの爽やかなアロマとバニラや柑橘を感じるフルーティーな銘柄です。
ハラン 12年 ポートカスクフィニッシュ
バスク産大麦100%使用。多種の樽で10年間熟成した後、ルビーポートの熟成に使用される300リットルの樽で2年間熟成。
フレッシュベリーやレーズン、ウッドスパイスを感じる銘柄です。
ハラン 18年 オリジナル
アメリカンホワイトオーク、フレンチオーク、ハンガリーオーク、さまざまなレベルのトーストした樽、18年間熟成。
熟したフルーツのアロマやはちみつの甘さ、スモークナッツのフィニッシュ、熟成感・余韻も堪能できる非常に完成度の高い銘柄です。
スパニッシュウイスキー『ハラン』まとめ
本記事ではスペインのウイスキー事情と、バスク地方にあるアチャ蒸留所のウイスキー「ハラン」について、簡単にまとめました。
少量生産のため、安定的に日本で入荷される見通しが立たないので、気になる銘柄があれば早めに手に入れることをおすすめします。
スペインはシェリー樽の一大生産地でもありますので、ハランを含め、今後リリースされるスパニッシュウイスキーも楽しみですね。
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補足
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