ジェムソンは、200年以上の歴史を持つアイルランドのアイリッシュウイスキーブランドであり、世界で最も販売数量の多いアイリッシュウイスキーです。そのジェムソンから、久しぶりに通年品の新作「ジェムソン トリプル トリプル」が登場しました。このキャッチーな名前には、ジェムソンが誇る伝統と、今回の新商品に込められた革新が凝縮されています。

購入を迷っている方のために、各メディアやSNSでの感想などをまとめました。
(もし飲んだら、私の個人的なレビューも追記する予定です)。
ジェムソン トリプル トリプル ポイントまとめ

このウイスキーの名前の由来となる「トリプル」には、二つの意味が込められています。
1.アイリッシュウイスキー伝統の3回蒸留(Triple Distillation)
アイリッシュウイスキーの最も特徴的な製法であり、ジェムソンもこの3回蒸留にこだわっています。スコッチウイスキーが通常2回蒸留であるのに対し、3回蒸留を行うことで、よりなめらかでクリア、すっきりとした口当たりのウイスキーが生まれます。不純物を取り除き、よりきれいでスムースなアルコールが生成されます。
2.熟成に使用される3つの樽(Triple Cask)
これが「トリプル トリプル」の大きな革新点です。熟成には以下の3種類の樽が使われています。
▪バーボン樽:ウイスキー熟成の定番中の定番。
▪シェリー樽:こちらもウイスキーによく使われ、豊かな風味を与えます。
▪栗樽(チェスナットカスク):ウイスキーの熟成で栗樽が使われるのは非常に珍しく、個性的な特徴です。厳選されたスペイン産とフランス産の栗樽を使用しており、この樽がウイスキー全体に奥深い風味を与えています。(スコッチウイスキーではオーク樽の使用が義務付けられているため、栗樽は使用できません)。
補足ですが、以前免税店限定で販売されていた「トリプル トリプル」は、3つ目の樽にスペインのマラガワインの樽を使用していましたが、今回の通年品では栗樽が使用されており、ブレンドが異なります。
公式サイト) https://www.jamesonwhiskey.com/ja-jp/our-whiskey/jameson-triple-triple/
市場価格)
【公式テイスティングレビュー】
・香り
最初に広がるのは贅沢なトフィー(ミルクキャラメル)、ヘーゼルナッツチョコレートの深い香り。甘く熟れた青りんごのフルーティなニュアンスがほのかに背景で揺れ動き、やがて栗樽由来の奥深い風味が徐々に際立っていきます。
濃厚なダークチョコレートとトーストしたアーモンドの芳ばしさが、さらに一層の贅沢を添え、味わいに豊かな深みを与えます。
・味わい
カカオの風味が口中に広がり、濃厚でクリーミーなファッジとバニラが織りなす、贅沢な甘さ。
ほのかなナッツとやさしい木のスパイスが重なり合い、時間とともに深まる複雑な味わい。ルーツやトーストした木の香ばしさと調和した、贅沢な味わいが特徴です。
・フィニッシュ
果実とスパイスがそっと溶け込むような余韻。最後に静かに響くのは、オークとチェスナット(栗)の絶妙なハーモニーとアーモンドの芳ばしさ。
ジェムソントリプルトリプル 感想・評価

実際に飲まれた方のレビューをまとめました。
ジェムソン トリプルトリプル 香り
まず最初に感じるのは、キャラメルとバニラのようなまろやかで濃い甘さ。ナッツやチョコレートのようなコク、ローストアーモンドのような香ばしさも感じられます。熟した青リンゴのようなフルーティーさ、ミルクキャラメルやヘーゼルナッツのニュアンスも。焼いたお菓子や和菓子のような甘い香りも指摘されています。全体的に甘い方向性でまとまっており、ジェムソンらしいすっきりとした香り立ちに、栗樽由来の心地よい木の香りが加わっています。
ジェムソン トリプルトリプル 味わい
口に含むと、香りで感じたキャラメルやバニラの甘さがしっかりと感じられます。クッキー&クリームやキャラメルのような贅沢な甘さがありながらも、べたつくことはなく、ジェムソンらしいスムースで軽やかな口当たり。余韻にかけては、栗樽に由来するとされる心地よいタンニンの渋みや温かみのある木の風味が感じられます。この栗樽のフレーバーは絶妙なバランスで、隠し味のように機能している。ナッツやスパイス感、ビターチョコレートのようなニュアンスも現れてきます。ボディは比較的軽めですが、味わいはしっかりと主張してくる。
ジェムソン スタンダードとの比較
ジェムソン スタンダードは、若い青リンゴのような爽やかなフルーティーさと甘さ、スパイシーさのバランスが特徴です。飲んだ時のアルコール感が少なく、スムースで飲みやすい「安心する味」として親しまれています。対して「トリプル トリプル」は、同じく青リンゴのようなフルーティー感があるものの、より熟した青リンゴのようなニュアンスと、トーストされた木のような香ばしさが加わります。アルコールのアタックがスタンダードよりも控えめで、飲み口はより柔らかい印象です。甘みがしっかりとしているので、ストレートで飲んだ時の完成度も非常に高いです。
ジェムソン トリプルトリプル 飲み方べつの感想まとめ
「ジェムソン トリプル トリプル」はそのままでも非常に完成度が高いですが、飲み方によって様々な表情を見せてくれます。
・ストレート
キャラメルやバニラ、栗樽由来の心地よいタンニンの渋みや木の風味をダイレクトに楽しめます。非常にスムースで、アルコール感が少なく飲みやすいので、ウイスキー初心者の方にもおすすめです。
・ロック
冷えることで、よりトロっとした口当たりになり、バニラやウッディな部分が強調されます。蜂蜜のような甘さも感じられ、デザートウイスキーのように楽しめます。渋みが強調されることなく、甘さが最後まで残り、非常に美味しいと評判です。
・ハイボール
ロックで少し抑えられていた栗樽由来と思われる心地よい渋みやウッディな木の風味が、ハイボールにするとよりはっきりと感じられます。口当たりはスムースでなめらかさを保ちつつ、バターのようなコクのある甘さ、バニラ感がほのかに感じられます。熟成感や樽のフレーバーを強く感じられるため、飲み応えのあるハイボールになります。
通常版と比べて、より奥行きと厚みを感じるハイボールですが、3回蒸留による滑らかさも失われていません。
ジェムソン トリプルトリプル 価格と入手方法
「ジェムソン トリプル トリプル」は、参考小売価格が3,300円(税込)で、アルコール度数は40%。2023年5月末より一部の店舗とAmazonなどで先行発売が開始されているようです。
ジェムソン トリプルトリプル 評価まとめ
総評:伝統と革新が見事に融合した一本
ジェムソン トリプル トリプルは、ジェムソンが長年培ってきた3回蒸留によるスムースで飲みやすい伝統をベースに、栗樽という珍しい樽熟成の革新的な要素を加えることで、新たな風味の奥行きと個性を表現したウイスキーです。
スタンダードボトルが持つ親しみやすさに加え、より熟成感や樽の風味の主張が増し、ストレートやロックでもじっくりと味わえる一本に仕上がっています。飲み疲れしない心地よい甘さと滑らかさがあり、ウイスキー愛好家はもちろん、普段ジェムソンを飲んでいる方や、少し変わったアイリッシュウイスキーを試してみたい方にも強くおすすめできます。
価格もお手頃な3,000円台ということもあり、非常におすすめできるコスパ最強のボトルです。ぜひ、この機会に「ジェムソン トリプル トリプル」を手に取って、その豊かな風味とジェムソンの新たな魅力を体験してみてください!

どの情報発信者の方も高評価でした。
価格と内容のバランスも優れているようですので、気になる方はamazonでチェックしてみてはいかがでしょうか。
安いのに飲みやすいアイリッシュウイスキー銘柄をまとめましたので、下記の記事もご参考ください。
ジェムソンの新商品ということで、ユーチューブでも話題のようですので、ご参考ください
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