昔、「高いな〜」と思っていた銘柄も、「今考えると安かったなあ」と思ったことはありませんか？
本記事ではプロのバーテンダーをしている私スニフが、「コレは今、割安だな」と本心から思うウイスキーをご紹介します。
おいしくて割安の今買うべきウイスキー
これから値上がる可能性が高いウイスキー
価格とスペック（内容）のバランスが優れたウイスキーのなかから、
世界のウイスキー事情と、最近の傾向から、今後値上がっても文句は言えないよなあ、という銘柄をご紹介。
グレンリベット 18年
シングルモルトの王道をいくグレンリベット。
まったりとしたラムレーズン系の甘さと円熟した上品さ、ビターな余韻、とてもバランスが優れており、全てのウイスキー好きの人にオススメできる銘柄。
個人的に、18年熟成でここまで美味しいシングルモルトを、1万円前後で買えるのはもう最後だと思います。
これぞシングルモルトの王道的銘柄。
贈答用にもおすすめですし、まとめて買っておいても絶対に損することはありません。
2024年10月より正規品の値上げが発表され、一時期は15000円ほどで売られていました。
グレンモーレンジ 18年
前述したグレンリベットよりも、爽やかでフルーティーなものがお好きな方におすすめのグレンモーレンジ。
グレンリベットよりもクセがなくスムースな飲み心地ですので、初心者の方にも広くオススメできる安心の銘柄。
世界的にみても長期熟成品の価格はとてつもなく上昇しているなかで、
すでに価格は上がりつつあるものの、後述するグレンフィディックととも、今が最後の買い時かもしれません。モーレンジは初心者にもおすすめできるほど、素直に誰が飲んでもおいしいです。
グレンフィディック 18年
爽やかな洋梨系のスタンダードの12年もいいですが、どっしりとフルボディなバニラやナッツ系の甘さのある18年もおすすめです。
世界的に有名ブランドですので、価格帯もワールドプライスに引っ張られていく可能性も大いに考えられます(世界と比べて、ウイスキーはどの銘柄も日本はとても安いです)。
コスパ最高シングルモルト。12年もおいしいですが、18年はコクと甘み・厚みがましましでうまうまです。
グレンアラヒー 15年
熟成の大部分にコストのかかるシェリー樽を使用し、15年と長期熟成させたじわじわと人気に火がついたシングルモルト。
まったり樽香といちじく系の甘さと上質なビタースパイス感のボリュームもあり、最近この手のシェリーカスク系ウイスキーは少なくなってきました。
シェリー樽系のウイスキーは、新しい蒸留所が世界にたくさんできたことや消費量の増大から（シェリー樽の需要の高まりもあって）、他の樽よりも生産コストがかかります。
現在のグレンドロナックなどシェリー樽熟成で年数表記のある、このタイプのウイスキー価格は年々上昇しています。
アラヒーは一時期入手困難になっていた近年評価をグイっと伸ばした人気銘柄。
マッカラン 12年 シェリーオーク
シングルモルトの王様、世界から認められたブランド。
たまに飲むと、やっぱり美味しいです。唯一無二のラグジュアリーな美味しさ。
需要が高いのは日本だけではなくアジアでも大人気なので、これからもっと価格は上がるかもしれません。
世界中でウイスキーの工場が増えていることから、シェリー樽がどんどん希少になってきていますので、今のうちに買っておくことをおすすめします。
長年世界中から評価され続けているブランド力があるだけあって、おいしいですしプレゼントにも喜ばれるので、私も数本まとめ買いしました。
ボウモア 18年
ラフロイグやアードベッグなど、アイラウイスキーの長期熟成の銘柄がすこぶる値上がっているなか、ボウモアだけは今のところそこまで高くなっていません。
(ちなみにラフロイグの18年は下記の価格)
ボウモア18年はアイラの18年ものとして、手が届く最後の銘柄かもしれません。
なぜボウモアだけ、年数表記のあるアイラウイスキーとしては破格のなか……。
ボウモア 15年
アイラの女王様のボウモアの15年熟成品です。
15年は熟成がシェリー樽をメインに使用されており、価格の上がっている『アイラウイスキー』そして『シェリー樽熟成』という、二つのポイントを兼ねそなえています。
(ちなみにラフロイグの15年は下記の価格です)。
個人的には18年よりも15年が好きですが、将来的には18年のほうが入手困難になりそうですね。
個人的には18年よりも15年が好きですが、将来的には18年のほうが入手困難になりそうですね。
スニフおすすめの高コスパ銘柄
将来の価格が上がる可能性ももちろんありますが、価格に対して内容が上回るほど優れているなあ、と個人的に思う銘柄です。
アードベッグ ウーガダール
アードベッグの原酒タイプ、熟成にシェリー樽も使用しているタイプです
美味しいです。アードベッグらしいスモークとフルボディな甘さ、潮っぽさが絶妙。
手軽に手に入りますし、正直、プレミア価格のついている限定品のものより完成度が高いと個人的には思っています。
ブラックブッシュ
2000円台ウイスキーの中では圧倒的な完成度です。
モルティな甘さとマイルドさのオールラウンダー。
五角形のグラフにすると全てがまんべんなく整っている優秀なウイスキー。
グレングラントアルボラリスやスペイバーンブラダンオラックとともに、初心者の方にもオススメできる安心のアイリッシュウイスキーです。ソーダで割っても焦げ感とドライフルーツ感がでておいしいです。
個人的に好きなので、レビューしたのを記事にしました。
他の2000円台ほどで買えるシングルモルトはコチラの記事にまとめました。
(個人的にはスペイバーンの他にはアルボラリスがおすすめです)
スペイバーン 10年
シングルモルトの、10年熟成品3000円前後で飲めるのはコレが最後かもしれません。
柑橘感やレモングラス、はちみつ系の甘さなど、スッキリ飲める軽やかなウイスキー。
同じ2000円台で買えるスペアバーンとしては、10年の方が飲みごたえや深さありますが、下記記事で紹介している『ブラダンオラック』も、あっさり爽やかでよりクセがなく飲みやすいです。
カネマラ
スモーキーだけどフルーティー。
フルーティーだけどスモーキー。
ハイボールにしても良し、ロックにしても良し。
アイラウイスキーの価格があがっているなか、ひっそりと相対的に評価の高まっているアイリッシュなのにスモーキーな銘柄。
(アイリッシュはコスパの良い銘柄が多いです。下記記事でもご紹介しています。)
今買うべきウイスキー まとめ
ノンエイジ(年数表記のない銘柄)が主流となりつつある昨今。
しっかりと熟成されたウイスキーは、どんどん価格が高くなっていく傾向にありますので、今買うなら年数表記のある銘柄がおすすめです。
とくに当たり前に飲めた18年以上熟成品は、今後もっとハイブランド化していく可能性が高いです。
昔、「高いな〜」と思っていた銘柄も、今考えると「あれでも安かったんだ」と思ってしまうのがウイスキーです。
他にはバーボンですが、『ワイルドターキー12年』も今後値上がりする可能性が高いかと個人的には思います。
(バーボンで12年熟成というのは超長期で、それを1万円以下で買えるのはワイルドターキーぐらいではないでしょうか)
（値上がりが予想される、まだ安く買える18年熟成のシングルモルトは下記記事にまとめましたのでご参考ください）。
「あれ買っときゃよかったな〜」という後悔のないよう、今のうちに楽しんでおきましょう。
補足
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