世界で最も多くの賞に輝き、絶賛されるシングルモルト・マッカラン。
知名度に負けず中身も素晴らしいものが多く、日頃から他のウイスキーを飲んでいても、一度改めてマッカランに立ち戻って飲むと、そのおいしさにやはりハッとさせられます。
プレゼントにも最適な銘柄でもあるマッカランですが、
「12年では物足りない」
「普段12年を飲んでいる人に違うものを贈りたい」
「かといって18年は価格が高騰しすぎている」
「他のものは種類が多すぎてどれを選んだらいいのかわからない」
という人に向けて1000銘柄以上飲んできた私のバーテンダーとしての経験をもとに、12年以外でオススメを3つご用意しました。
免税店向けなどを含めますとラインナップが多く、その中でも今すぐ入手可能であり、マッカランらしいシェリー樽を感じられるものを厳選しました。
マッカラン・レアカスク
18年に代わるリッチで深いフレーヴァーをもつのがレアカスクです。
酒齢30年以上の長期熟成原酒を含む16種類の希少なシェリー原酒を使用
マッカランの長期熟成品ならではの、レーズンやチョコレート、なめらかでバニラのような上質な甘さとドライフルーツ感、深みのあるコクと、心地よくどこまでも続くビターチョコレートのようなフィニッシュ。
しっかりと熟成されたウイスキーにしか見られない深みとなめらかさ、口に入れてからフィニッシュまでの心地よい味わいの変化といい、非常に優れたウイスキーです。
マッカラン テラ
レーズンやいちじくといったマッカランの特徴をおさえながら、はちみつのような甘さと僅かなジンジャーのスパイシーさ、ナッティな香りからビターチョコレート感と、非常になめらかに香りが抜けていきます。
こちらのテラは調和のとれたマイルドでバランスの良いマッカランです。
他のシリーズの価格を考えると、こちらは味わいと価格のバランスもとれています。
(2022年9月現在、21000円前後)
エニグマよりも力強さやボディの分厚さには欠けますが、まろやかでフルーティにまとまっています。
マッカラン・エニグマ
現代のシェリー樽の真髄を象徴するウイスキーです。
前項の『1824シリーズ』のあとに、免税店市場向けとして2018年1月から『マッカラン クエストコレクション』シリーズがリリースされました。
クエスト、ルミーナ、テラ、そしてエニグマです。それぞれ、使用されている樽の種類の数や熟成年数が違っており、こちらのエニグマは今では珍しいファーストフィルのシェリー樽のみで熟成されています。
年数は非公表ですが、クエストコレクションの中で1番熟成年数も長いのがエニグマです。
シェリー樽のリッチなフレーヴァーが完璧に表現され、ドライフルーツ、ジンジャーやシナモンのスパイス、バニラ、非常になめらかなシェリーオークと紅茶のようなビターな余韻が長く続きます。
シェリー樽の力強さも表現されたマッカランです。
こちらも今のところ22000円〜38000円で入手可能です。
マッカラン おすすめ銘柄まとめ
今回3つのマッカランをご紹介しました。
マッカラン レアカスク
リッチ、18年と遜色のない深みとシェリー香。
マッカラン テラ
非常になめらか、クリーンでマイルドな酒質の良さを感じられる。
マッカラン エニグマ
ファーストフィルシェリー樽の力強さを感じられる。
※2022年より、年数表記がついているものから価格がどんどん高騰しています。
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実はもう一本、
香り・味ともに抜群の現代マッカランの最高峰『マッカラン クラシックカット』もおすすめです。
52.9度、貴重なカスクストレングス(原酒)タイプの、ひとつ上のステージのマッカランです。
(18年のことを考えれば、原酒でこのお値段はまだ割安なのかもしれませんが)。
今はシングルモルトウイスキーでも、ひとつの銘柄にたくさんの種類があって、どれを選べばいいのかわかりづらいですね(それが楽しいところでもあるのですが)。
こちらのサイト内では、今後マッカラン以外でも、ウイスキーの銘柄ごとにオススメを選りすぐってご紹介できればと考えております。
補足
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