グレーンウイスキーは良い意味で個性がありませんので、料理と合わせるハイボールにピッタリです。
『グレーンウイスキー』とは
・グレーンウイスキーは小麦やライ麦、トウモロコシや大麦などの穀物を原料とするウイスキー。
・蒸留方法に連続式蒸留機が使用されるので、効率よく生産でき、軽やかでクセのない原酒となる。
・元々ブレンデッドウイスキーの原料用としてつくられていたので、モルトウイスキー(大麦麦芽のみを原料としたウイスキー)よりもおだやかでスムースなものがほとんど。
・ひとつの蒸留所のみからつくられたものを「シングルグレーンウイスキー」と表記される。
ザックリ言えば、「クセがなくて安くたくさんつくれる穀物のウイスキー」という感じです。
おすすめグレーンウイスキー銘柄
ロッホローモンド シングルグレーン
・シングルモルトも作っているロッホローモンドのグレーンは、モルト100％の原料を使用しているのが特徴。通常のグレーンよりも柔らかく豊かなフレーバーに。
・昔ながらのカフェ式連続式蒸留器を使用して生産されており、他の蒸留所よりもグレーンながらふくよかな仕上がりに。
・自家製樽の工場も持ち、熟成にワイン樽など多種類の樽を使用し、パイナップルのような甘みの原酒やフローラルな原酒など、多様なタイプのウイスキーを生産している。
・同じ様式の作り方をしている日本の『ニッカカフェモルト』がお好きな方におすすめです。
グレーンウイスキーの割にバニラやハチミツのような濃厚な甘みがあります。
個人的に私のイチオシ・グレーンウイスキーです。
バスカー シングルグレーン
・「バスカー」は2016年に創業したアイルランドのロイヤルオーク蒸留所で生産されており、アイリッシュ、シングルモルト、グレーン、シングルポットスチルの4種類のウイスキーを生産している。
・バスカーシングルグレーンは、トウモロコシとモルトから醸し出される究極のグレーン原酒を使用している。
・熟成にはバーボン樽とマルサラワイン樽が用いられ、グレーンのなかでは芳醇な風味とディープな余韻が特徴。
アルコール度数もこだわりの「44.3％」です。人気のため一時入手困難になっていた銘柄。
バスカー関連記事)
サントリー 知多
・2015年に発売が開始された日本を代表するサントリーのグレーンウイスキー「知多」。
・知多蒸留所ならではの大規模な蒸留器とサントリーのノウハウ、樽や原料の入手ルートにより、高品質の原酒を作り分けている。
・コーン、ライ麦、小麦を原料して使用され、ライトな甘味が調和するバニラ香漂う知多ウイスキーの魅力。
驚くほど飲みやすく、じわじわと人気に火がつきはじめたハイボールでも定評のある銘柄ですね。
イーガンズ ヴィンテージグレーン
・アメリカンオーク樽で8年以上と、しっかりと熟成されたグレーンの魅力を堪能できる銘柄。
・世界的なウイスキー評論家のジム・マーレイ氏が、「これほどやわらかなアロマを持つウイスキーを私は知らない」と評価。
・バニラやキャラメルのような、濃厚な甘いアロマとやさしい口当たり、ほのかなスパイシーさのグレーンウイスキーのど真ん中をいく銘柄。
ウイスキーのクセがほとんど感じないので、料理と合わせたハイボールにおすすめです。
ティーリング シングルグレーン
・アイルランドの大人気ティーリング・ウイスキー社が販売するグレーンウイスキー。
(つくられているのはグレーとノーザン蒸留所)
・カリフォルニアの赤ワイン樽での後熟が特徴で、タンニンやウッディ&スパイスな風味が特徴。
トロピカルフルーツの香りで大人気の「ティーリング」ブランドのグレーンです。ワイン樽独特のクセと飲みごたえのある銘柄。
キャメロンブリッジ
・1824年に誕生したグレーンの中でも歴史あるキャメロンブリッジ蒸留所
・世界的ブランド『ジョニーウォーカー』に使用されているグレーンウイスキー。
・スムース&クリーン、ややドライでクセもなく、とても飲みやすい味わい。ハイボールにすると水みたいにスルスルと飲めてしまう銘柄。
オフィシャルからでているスコッチのシングルグレーンウイスキーはなかなかありませんので、それが手頃に手に入るのも魅力ですね。
シングルグレーン富士
・静岡県富士御殿場蒸留所のシングルグレーンウイスキー。
・日本人の好みに合わせたフルーティーさと心地よい樽の香り、マイルドな口当たりが特徴。
・2020年発売されるとともに、国際的な賞「ワールド・ウイスキー・アワード」のワールドベストグレーン賞も獲得している。
・個性が異なる3種類のグレーン原酒がブレンドされ使用されている。(ライトなスコッチタイプ、ミディアムボディのカナディアンタイプ、ヘビーボディなバーボンタイプ)
華やかさもあり、グレーンのなかでは味わいもしっかりとしています。これぞ日本が誇るグレーンウイスキーです。
ガーヴァン
・グレンフィディックで有名なウィリアム・グラント&サンズ社の代表的なグレーンウイスキー。
・基本的にはアメリカンオークの樽熟成の、正統派スコットランドのグレーンウイスキー蒸溜所。
・長期熟成のものはウッディな味わいとバニラ香、甘味とスパイシーさが調和し、砂糖菓子のような風味から、バナナ・黒糖・メープルシロップのようなコクのある甘い香りを感じられる。
シングルモルトの半額以下で、長期熟成ウイスキーならではの熟成感が楽しめる銘柄。
グレーンの長熟とても飲みやすく美味しいので、一度は経験してほしいですね。
おすすめグレーンウイスキーまとめ
どれも他のスコッチ等と比べてクセがなく優しい甘さがあり、スイスイ飲めますので、お食事中のハイボールにもぶつからず合わせやすいです。
特に日本の銘柄やアイリッシュは、ライト&クリーンで、アルコールの尖ったところも感じにくく飲みやすいです。熟成している樽の影響を感じたい方はスコッチのグレーンをおすすめします。
熟成年数の長いものほどまろやかで、モルトウイスキーほど価格も高くはありませんので、ウイスキーの長期熟成感を経験してみたい方にはオススメです。
補足
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