縁起物、というと、何を思い浮かべるでしょうか？
四季を彩るものであったり、冠婚葬祭、勝負事、記念の日に、日本には様々な縁起物があります。
実はウイスキーにも、『縁起の良い』エピソードを持つものがあります。
こちらの記事では1000銘柄以上飲んできた私のバーテンダーとしての経験をもとに、縁起の良いウイスキーと、そのエピソードをご紹介していきます。
小粋なエピソードとともに、ウイスキーを楽しんでいただいたり、思いを込めたプレゼントとして参考になれば幸いです。
世界に一つだけの名前入りのボトル（下記リンク・記事参照）や、メッセージ入りグラスもプレゼントにおすすめですので、気になる方はのぞいてみてくださいね。
山崎 めでたいお酒
山崎には、意外と知られていないエピソードがあります。
サントリーの前身は「寿屋」という名前だったのですが、その名残が今もなお山崎のラベルに書かれています。
山崎の『崎』という字にご注目ください。
崎から、山の部分を取りのぞくと……
少し崩して書かれた『寿』という字が残ります。
サントリー山崎の崎には、『寿屋』だった頃の思いが込められているのです。
『寿』という字はめでたいという意味もありますね。
めでたい祝福のウイスキー・山崎
私が定価で購入している方法はこちらの記事にまとめました）
ラガヴーリン16年 愛のお酒
ラガヴーリンのラベルのやや下をご覧ください。
そこには
Time,say the islanders,
『TAKES OUT THE FIRE but LEAVES IN THE WARMTH』
訳すと、
「歳月は情熱の炎を消し去り、ぬくもりを残していく」
ウイスキーの熟成についてだけではなく、『愛』にもたとえられる素敵な言葉ですね。
あたたかい愛のウイスキー・ラガヴーリン
グレンリベット 合格のお酒
グレンリベットはスコットランドで初めて政府から公認された蒸留所です
1824年、第一に公認されてから、各蒸留所がその名声にあやかろうと「〇〇蒸留所 グレンリベット」とラベルに描くほどでした。
「１番」かつ「政府からのお墨付き」というのは縁起が良いですね。
承認・合格のウイスキー・グレンリベット
ロイヤルハウスホールド 最高級のおもてなしのお酒
ブレンデッドウイスキーの頂点に君臨し続けているロイヤルハウスホールド。
イギリス王室から寵愛されただけではなく、1920年代に昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪問した際、イギリス国王からプレゼントされたウイスキーとしても有名。
世界中でも、イギリスと日本でしか買えないウイスキーです。
最高級のおもてなしの証のウイスキー・ロイヤルハウスホールド
シーバスリーガル・ロイヤルサルート お祝いのお酒
ロイヤルサルートとは、イギリス海軍が王室の行事の時などにならす号砲のことです。
中身はシーバスリーガルの21年熟成ものです。
エリザベス女王が戴冠式の時に鳴らした礼砲が21発だったことに由来し、熟成年数を21年としたとされています。
祝いの号砲のウイスキー・シーバスリーガル ロイヤルサルート
オールドパー 出世のお酒
傾けども倒れないウイスキーとして、吉田茂や田中角栄など、国のトップに立つ著名人たちに代々愛され続けてきた銘柄。
（注意深く立てれば、ほんとうにこうなります）
田中角栄は毎晩これを１本空けたというエピソードもあります。
不屈の出世のウイスキー・オールドパー
フォアローゼス・恋のお酒
フォアローゼスの４つのバラはにはこんなエピソードが込められています。
フォアローゼスの生みの親、ポールは、ある舞踏会で絶世の美女に一目惚れします。
迷わずプロポーズをしたらポールですが、すると彼女は
「次の舞踏会までお待ちください。お受けするならその時に胸に薔薇のコサージュをつけてまいります」と言い去っていきました。
そして約束の舞踏会の日、ポールが彼女の姿を探していると、
４輪の真紅の薔薇を胸につけた彼女が、舞踏会に現れたのでした。
その恋が実った真紅の薔薇のエピソードから、ポールは作ったウイスキーに「フォアローゼス」と名付けました。
恋が実るウイスキー・フォアローゼス
縁起の良いウイスキー エピソードまとめ
縁起の良い、ロマンスのあるエピソードのあるウイスキー７つ、ご紹介しました。
他にも様々なウイスキーに、小粋なエピソードがあります。
ストーリーとともにウイスキーを楽しんでいただけたり、思いを込めたプレゼントに使っていただけたら幸いです。
ウイスキー好きの方へのプレゼントにおすすめの記事）
補足
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