
【2分でわかる】イスラエル初のシングルモルトウイスキー『M&H』について、読めば語れるポイントを簡単にまとめました。
M&H(ミルクアンドハニー)蒸溜所とは

・『THE M&H蒸留所』は2012年にイスラエル初のウイスキー・スピリッツ蒸留所としてテルアビブ市に設立
・21世紀ウイスキーの父故ジム・スワン博士が初代のマスターディスティラーとして蒸留所立ち上げとシングルモルトの製造に貢献
・年間300日以上が晴天という地中海性の気候がもたらす暑さと、海沿いという独特の環境で熟成。
・M&Hは「Milk & Honey」を意味し、旧約聖書に記載された「乳と蜜の流れる肥沃な大地(約束の地)」を意味するイスラエルそのものを象徴する言葉
蒸溜所の位置


イスラエルの沿岸部、地中海に面した独特の気候で熟成が早くすすむと言われています
M&H蒸留所の特徴

- スコッチウイスキー同様、蒸留はポットスチルで二回行う。
(特徴的な形状の蒸留器から下向きのラインアームを通り抽出される原酒は、ヘビーでオイリーな酒質)
- 蔵庫は空調を設けず温暖な気候をそのまま利用し、寒冷なスコットランドに比べて早く熟成する。
エンジェルシェア(熟成中のアルコール分の揮発量)も、3~4倍のスピードで、台湾のカバラン同様に年間10%前後になる。
- イスラエルは国内に5つの気候区分を持っており、地中海に面するテルアビブや海抜がマイナス438mの死海など、気候条件の異なる場所に貯蔵庫を設けている。
(世界で最も高温で乾燥した地域の死海地域でのエンジェルシェアは25%にも達する)
- STR樽や、ラム樽、ビール樽、アイラ樽など多種多様な樽で熟成を行っている。
半年に1回はピーテッドモルトを使った原酒をつくっている
★受賞歴 THE SPIRITS BUSINESS2020金賞 ワールドウイスキーアワード2020カテゴリー金賞 ISC2021金賞
ラインナップ


Elements(エレメンツ)シリーズという、樽の個性を追求するM&Hのコアレンジ商品が日本でもリリースされています。
M&H エレメンツ シェリーカスク
スペインのヘレスで特別にシーズニングされたオロロソと、ペドロヒメネスシェリー樽を使用。
赤系の果実の力強いフレーバーとダークチョコの味わい、樽香が特徴。

ミディアムボディ、軽めのフルーティーさとシェリーの甘さ、ダークチョコや優しい樽香を感じる銘柄
M&H エレメンツ ピーテッド
アイラ島の蒸留所で使われた樽(アード○ックという噂)で熟成された原酒に、バーボン樽熟成の原酒をヴァッティング。
繊細でまろやか、心地よい控えめなピート香が特徴。

ミディアムボディ、バニラの甘さの後に繊細なピート香が続き、ジンジャーとレモンのフレーバーに軽い潮気の感じる銘柄
M&H エレメンツ レッドワインカスク
テロワールにこだわるイスラエル最高のワイナリーから調達した赤ワイン樽で熟成した原酒で構成された銘柄。
ベリー系の果実とスパイシーで独特な風味が特徴。

ライトボディ、ワインフレーバーと繊細なオークとバニラの香り、フローラルなアロマを感じる銘柄
M&H蒸留所まとめ
本記事ではイスラエルウイスキーM&H蒸留所についてポイントをまとめて解説しました。

海外では上記のエレメンツシリーズ以外にも、より実験的な樽で熟成された「APEXシリーズ」がリリースされているようです
少量生産のため安定供給が見込めず、一部サイトでは売り切れている銘柄もあるようですので、気になる方はいちど経験してみてはいかがでしょうか。
(リンク先から見つからない銘柄があれば、こちらの記事もご参考ください)。
補足
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