みんな大好き桃のフレーバーを感じるウイスキーを、プロのバーテンダーがまとめました。
桃が感じとれるのは、しっかりと熟成されている高価なものが多いイメージでしたが、最近はそこまで高価ではないものからも感じるようになりましたね。
※あくまでバーテンダーをしている私個人の主観です。
桃の香りを感じるウイスキー11銘柄
シングルモルト富士
入手しやすく、いちばん気軽に白桃を感じられるウイスキーかもしれません。
ちょっと贅沢な日に、のんびりシングルモルトの富士を。
ジューシーな桃というよりは、お菓子の香料的な軽い感じの桃です。白いイメージで私も好きな銘柄です。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
ブルックラディ アイラバーレイ
ブルックラディ蒸留所のアイラバーレイ(アイラ島産のこだわりの麦を使用しているタイプ)は、桃や砂糖菓子のような甘さがあって、とても美味です。
綺麗でフルーティーでほんのりしょっぱくて、私も大好きな銘柄です。
プレゼントにも自信を持ってオススメできます。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
グレンリベット ナデューラ トライアンフ1991
もう手に入りづらくなったややオールドボトルな銘柄です。ふりまサイトで高値で売られていてとても驚きました。
古き良きトライアンフ種という麦を使っており、ふくよかでモルティ、ピュアでナチュラルな桃の感じがとても良きです。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
ボウモアのオールドボトル
これはもう圧倒されます。ボウモアの古いのは比類なき味わいです。
価格にも圧倒されます。
こちらの記事で60年代ボウモアを実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
アランの限定品(ラム樽やバーボン樽系)
オフィシャルからリリースされている原酒タイプやシングルカスクなどの限定タイプは総じてフルーティーです。
ラム樽はトロピカルなフルーツの感じとアランのミルキーでシルキーなニュアンスが混じってとても美味です。
バーボン樽系のほうがピュアでナチュラルな桃っぽい感じがありありと感じられます。
どっちも美味です。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
グレンモーレンジ 18年
人によっては、ですが、定番品の18年熟成としては手に入れやすく、初心者から愛好家問わず誰がどんな飲み方をしても美味しいので、シンプルにおすすめです。
現行品よりも少し古いタイプの10年とかもまだ手に入りやすく、クセがなくとても美味しいのでオススメです。
ベンネヴィス
近年のボトルは、ケミカル感と桃を感じるタイプが多いイメージです。
そのせいか、2010年代後半ごろから人気銘柄となりました。
ボトラーズからでているものも、クオリティーが高いものがほとんどなイメージです。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
長期熟成のグレンフィディック・長期熟成のグレンリベット
シェリーよりもバーボン樽やリフィル樽(再使用樽)から熟成されたもので、
ボトラーズのものや、20年前後熟成されたものから桃の香りがよく発見されされます。
生産量の多く広く愛される2大シングルモルトですが、どちらも長期熟成のタイプはめちゃくちゃ美味しいです。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
グレンキース 21年
熟した桃から洋梨、りんご系を感じるこれぞフルーティーで綺麗なシングルモルトという銘柄。
べっぴんさんなシングルモルト。私も大好きなイチオシ銘柄です。
ストラスアイラ
シーバスリーガルの原酒として使用され、今やシングルモルトとしてのリリースがなくなった希少な銘柄。
個性的というよりも、とても美しくフルーティーで、素直においしいです。
ただ入手困難になり、価格がどんどん高くなっていっているのが悲しい。
こちらの記事で実際に飲んだテイスティングコメントを紹介しています。
長期熟成のティーリング
トロピカルフルーツ爆弾とまで言われたフルーティー銘柄。
アイリッシュウイスキーの新時代を感じさせる、小さなブームの火付け役ともなった銘柄です。
近年は多くのタイプが生産されていますが、長期熟成品は値段はしますがほんっとにフルーツ感がたっぷり感じられてとても美味しいです。
桃の香りのするウイスキー まとめ
安価なウイスキーではなかなか感じることのない桃の香り。
樽はシェリーよりもバーボン樽系(バニリンという成分がよりよく発揮されるためかな)、麦の品種にこだわりがあるものや、熟成年数の長い銘柄に多くみられる印象です。
オールドボトルなどの桃の香りとは少し違いますが、シングルモルト富士のように、積み上げられた現代の技術(経験に基づく知見やノウハウ)をもってすれば、桃の香りのするウイスキーも生産しやすいのかもしれませんね。
近年はウイスキーに宿るフレーバーも、科学的に解明されていっており、大手などは製造過程を徹底的に管理することで狙った香りや味がつくれると聞きます。
今後も楽しみですね。
補足
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