ウイスキーの銘柄ひとつひとつには、飲んできた人それぞれの『思い』がこもっています。
「若い頃は金がないから◯◯をよく飲んだ」
「出世してから初めて〇〇を飲んだら感動した」
「上司が〇〇が好きで、よくつきあわされた」
「映画俳優が〇〇を飲んでいたのに憧れたなあ」
ウイスキーを飲まない、味や中身についての知識がない人でも、そういった『ストーリー』や『思い』をさりげなく込めて、愛飲家の人にプレゼントすれば喜ばれる可能性はグンと上がるでしょう
・こちらの記事では、私の長年のバーテンダーとしての経験をもとに、70代〜50代の世代別に、時代とともに歩んできたウイスキーを紹介していきます。
・世界に一つだけのメッセージ入りグラス(下記記事参照)や、縁起の良いウイスキーもプレゼントにおすすめですので、気になる方はのぞいてみてくださいね。
70代以上(〜1950年代生まれ)
戦前・戦後生まれのこの世代は、ウイスキーが一般に普及しはじめたのも40代50代になってからで、この世代でウイスキーを好まれる方はハイクラスな方が多いです。
『良いウイスキー』といえば『バランタイン』や吉田茂の愛したウイスキー『オールド・パー』などが当たります。
特に『オールド・パー』は、瓶の角を底にしてななめに置いても倒れないことから、『縁起の良い』ウイスキーとされています。
税金や為替の関係もあり、まだまだ輸入品のウイスキーは高価な時代でしたので、この世代の方が一番元気だった1980年代では『ジョニー・ウォーカー』のブラックなんかも2万円ほどしたと聞きます。
『青春時代の憧れのお酒』として、当時は今と比べ物にならないほど高価だった『バランタインの17年』や、高級酒ですとジョニー・ウォーカーのハイグレードの『ジョニー・ウォーカ・ブルーラベル』がおすすめです。
参考)
60代(1950〜1960年代生まれ)
高度経済成長期をがむしゃらに働くほど豊かになり、バブルを経験してきた世代。
トリス、レッド、ホワイト、サントリー角瓶、サントリー・オールド、リザーブ、ロイヤルと、
ボトルキープ全盛のいわゆる『出世飲み』が主流の時代です。
『サントリーローヤル』をプレゼントして当時の思い出話を聞くのも良いでしょうし、そういった面ではこの世代が若い頃には発売されだした『サントリー山崎』や、『響』なんかも適しているでしょう。
この世代においての『舶来品の良いお酒』としてのイメージが強い『シーバス・リーガル』や『バランタイン17年』もオススメです。(シーバスでしたらコスパの優れている『ミズナラ』か味わい深くブランド力のある『18年』がおすすめです)
参考)
下記リンクのような、名前やオリジナルのメッセージを入れたボトルを作ってプレゼントするのもおすすめです。
還暦のお祝いに — 赤いちゃんちゃんこの代わりに名前入りの「赤ワイン」を贈ろう
50代(1960〜1970年代生まれ)
若い頃にバブルを経験し、平成の不況の時代を支えてきた世代。
この世代の方々の若い頃には、税法や為替も変わり、輸入品のウイスキーの価格もだいぶ落ち着いてきました。入社した1980年後半〜90年をピークに経済的にも豊かになり、ブランド志向も強く『シングルモルト・スコッチ・ウイスキー』が日本でも普及してきました。
『シングルモルトのロールスロイス』と謳われた『マッカラン』や、スモーキーでクセのある味わいがお好きな方でしたら『アードベッグ』がおすすめです。
山崎や白州、響、それから余市といった新しいジャパニーズウイスキー・ファンも多い世代ですので、入手可能でしたら『山崎』や『白州』もおすすめです。
私が定価で購入している方法も記事にまとめました)
父の日や敬老の日におすすめウイスキー まとめ
世代別の思い入れから、味わいやコストパフォーマンスも考慮して、わたしが個人的におすすめするウイスキーを年代別に一本にしぼるなら、こちらです。
70代以上 バランタイン17年
60代 シーバスリーガル・ミズナラ
50代 マッカラン12年 (シェリーオーク)
世代別にわけましたが、同じ年代の人でも前半か後半かで時代背景が違っていることもあるかと考えられますので、プレゼントする相手から聞いたエピソードや小話から推察するとよりピッタリと当てはまって良いかもしれません。
有名な映画や小説に登場するウイスキーや、ミュージシャン、ロック・スターの愛したウイスキーなどもそれぞれありますので、相手によってはそういったウイスキーを調べてプレゼントするのも素敵ですね。
プレゼント探しにおすすめの記事)
補足
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