『ライ・ウイスキー(原料にライ麦を51%以上使用、オーク材の樽で2年以上熟成されたウイスキー)』
というと、「マンハッタン」などのカクテルの材料用のウイスキーと認識されることが多く、
しっかりと飲んだことがない人も多いのではないでしょうか?
日本では少しマイナーな存在のライウイスキーですが、アメリカでは今大ブームが起こっています。バーボンやスコッチに負けず劣らず、ストレートやロックでもとてもおいしいものがたくさんあります。
スパイシーでドライ、ウッディな力強いものから、マイルドで穀物の甘みを感じられるものまで、多種多様です。
本記事では1000銘柄以上飲んできた私のバーテンダーとしての経験をもとに、そのなかでも特におすすめの、知られざるライウイスキーを12銘柄を、
「スパイシー系」と「マイルド系」に分けて、コスパの良いものを厳選してご紹介します。
(中でも特におすすめの銘柄については☆マークをつけています。最後にコレという一本もご紹介)
※至高の上位銘柄は下記の記事にて
スパイシー系ライウイスキー
ミクターズライ (MICHTER’S US★1 RYE WHISKEY)☆
・2019年度のドリンクスインターナショナルでは アメリカンウイスキー部門のTop Trending Brandsにて第1位を獲得。
・ライ麦を主体に、モルト、コーンをバランス良く使用。
・ライ麦によるスパイシーさ、モルト由来のナッティさと蜂蜜の甘み、フィニッシュにはクローブのような余韻。
スパイシーなライウイスキーさもありつつ、エレガントな樽香、あっさりとした甘みも感じられる多彩な味わいが特徴です。
関連記事)こちらではミクターズの数量限定の原酒タイプを紹介しています。
ノブクリーク・ライ
・「ノブ クリーク」らしい力強くリッチな味わいの中に広がるライ麦由来のスパイシーな香味が特長。
・ノブクリーク・ライの100Proofは5~9年熟成の原酒を使用。
ライならではのスパイシーなパンチ力と樽の香りを存分に堪能できる銘柄です。
ジャックダニエル シングルバレル ライ ☆
・シングルバレル・ライは、ジャックダニエルが創業150周年を迎えた2016年にシングルバレル・コレクションの一つとしてリリース。
・原料は、ライ麦70%、コーン18%、大麦麦芽12%で、内部を焦がしたホワイト・アメリカン・オークで4年間の熟成。
クリーンでスパイシーでスウィート、濃厚な甘みのフルボディのライ・ウイスキーです。
ノーマルのジャックダニエル・ライはこちら↓(シングルバレルに比べるとライトで飲みやすいのが特徴)。
ジャックダニエル愛好家なら、一度は飲んでおきたいですね。
ワイルドターキー ライ
・大人気ワイルドターキーからリリースされているライウイスキーの代表銘柄。
・通常のワイルドターキーよりも甘さが控えめでスパイシーなのが特徴。ノンエイジの従来品よりも長い4〜5年熟成の原酒を使用。
カジュアルにライウイスキーらしさを味わえるので、入門編としておすすめです
。 これを飲まずしてワイルドターキー愛好家は名乗れませんね。マイルド系ライウイスキー
ホイッスル ピッグ 10年 ☆
・じわじわと人気になりつつあるプレミアム・ライ・ウイスキーの代表銘柄。
・アメリカンウイスキーのなかでは珍しい長期間の熟成年数(10年以上熟成)。
・その複雑な味わいは権威ある全米のワイン専門誌「ワイン・エンシュージアスト」では、96点という高得点を獲得。
・ハチミツ、バニラ、かすかにクローバーの複雑で繊細な香り。キャラメル、焼きオレンジ、ほのかにスモーキー、豊かで魅力的なフレーバーが口中いっぱいに広がります。
これを飲めば「ライウイスキー」が好きになる、優れた銘柄です。
ウッドフォードリザーブ ライ
・ケンタッキーダービー(競馬)のオフィシャルドリンクにも認定されているケンタッキー州最古の蒸溜所。
・ライ53%、モルト14%、コーン33%。石灰岩のブロックで建てられた独特の貯蔵庫でゆっくりとした均一の熟成。
ライウイスキーの中では並外れてなめらかな味わいが特長です。
エズラブルックス ライ
・主原料にライ麦を使用し、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で2年以上熟成。
・ライ麦のコクやスパイシーさがありながら、独特な甘みも感じられ、マイルドで飲みやすいのが特徴。
ライならではのフレーヴァーだけではなく、まろやかな味わいも感じられる非常にバランスの良い銘柄です。
テンプルトン ライ ☆
・ライ麦を95%使用し、銅製ポットスチルで蒸溜後、ヘビーチャーしたアメリカンホワイトオークバレルの新樽で最低4年間熟成させたストレートライウイスキー。
・禁酒法時代、アルカポネが愛飲していたといわれるこのブランドのレシピをもとに可能な限り再現したという、ロマンのある一本。
・スパイスと樽香る華やかなライウイスキーです。
数量限定リリースされ、不定期で日本にも入ってくる10年ものは、エレガントなアロマで特におすすめです!
サゼラック ライ
・『ブラントン』などを作っているバッファロー・トレース蒸留所からリリースされているライウイスキー。
・2019年「サンフランシスコ・ワールドスピリッツコンペティション」「ニューヨーク・インターナショナル・スピリッツコンペティション」の「銀賞」を受賞した世界では高評価のライウイスキー。
・クローブ、バニラ、アニス、ペッパーの香りと、キャンディーや柑橘の淡い味わいが特長。
ライウイスキーらしい弾けるアロマと爽やかな甘みが絶妙のハーモニーです。
ジムビーム ライ
・カジュアルにライウイスキーが楽しめる銘柄。軽やかでライトに飲めます。
味わいというよりもライのフレーヴァーが味わえる、なんといっても価格の安さが魅力の入手しやすい銘柄です。
オールドオーバーホルト
・ストレートライウイスキーの代表的銘柄。
・スパイシーさは控えめで、カクテルなどにもよく使われる軽やかでライトな口当たりが特徴。
「これを置いていないBARはない」、というメジャーな銘柄です。
私のオススメNo.1
私がおいしくて感動した特におすすめのライウイスキーはこちらです!
『ウィレット ファミリーエステート ライ』です。
ライウイスキーの真髄を味わえる銘柄。
口に含むと心地よいスパイシーとほのかにに広がるバニラやメープルシロップの甘み、ウッディでパンチのあるスパイスが余韻に残る、非常に完成度の高く素晴らしいライウイスキーらしいライウイスキーです。
ライウイスキー独特のスパイスと、樽出し原酒のウッド感、ほのかな甘み
ウイスキーを飲み慣れた人はもちろん、初心者の方にも自身を持っておすすめできる至高のライウイスキーです!
甘さのあとにスパイシーでリッチな味わいがじんわり広がります。
安定供給銘柄では、『ミクターズ・ライ』と『ホイッスルピッグ』も特におすすめです。
※数量限定のようですので、売り切れていたら申し訳ありません(2022年7月現在、アマゾンやヤフーではまだ購入できるようです)。
おすすめライウイスキーまとめ
本記事ではライウイスキーを11種類紹介しました。
日本ではまだあまり知名度がありませんが、海の向こうでは大ブームが起こっており、価格も急上昇中の注目ジャンルです。
近年、上記以外にも数量限定で素晴らしい銘柄が日本でもどんどんリリースされています。
飲んだことのない方や気になる銘柄があれば、この記事を機に、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アメリカでは大流行中のようです。日本ではまだブームがそこまで加熱していませんので、今が飲み時かもしれませんね
もっと他の銘柄も知りたい方はあわせてこちらの記事もご参考ください
ウッディなウイスキーがお好きな人におすすめ記事)
補足
※上記でご紹介した銘柄をお得に購入したい方は、酒屋さん店頭での購入もおすすめします(送料がかからないため)。
特に、ウイスキーを広く取り扱うやまやさんでは最安値に近い価格で購入できます。
年会費・入会費無料の「やまやカード」をつくっておけば、毎月20日の「やまや感謝デー」で3%オフで購入できるのもお得で嬉しいです。レアウイスキーもカード会員限定で購入できるときもあります。
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