現役バーテンダーがウイスキーに樽フレーバーを1年間漬け込んでみて、本気でテイスティングしてみました。
「樽フレーバー」とは
ウイスキーの熟成において、いちばん大切な要素を占める「樽」。
その樽熟成を自宅に簡単にできる革新的なアイテムがこちらの「樽フレーバー」
ウイスキーのボトルに木のスティックを差し入れるだけで、熟成がすすむ簡単アイテムです。
(インナー・スティーブとも言われ、メーカーズマークや一部のバーボンでも行われている手法です)。
私が使用したのはこちらのミズナラタイプ。
(※使用する木材によって、抽出されるアロマや味わいが異なります。
「ミズナラ樽」は、一般的に白檀のようなお香のフレーバーや、深くてアロマティックなウッドスパイスの味わいが付与されると言われています。)
ウイスキーに1年間漬け込んでみました
画像左が1年間漬け込んだボトル。
樽フレーバー使用条件
みなさまにも広くお試しいただけるよう1000円前後で購入できて、樽の影響がわかりやすいあっさりと淡白な味わいの「カティサーク」に1年間漬け込みました。
1年間での香り味わい・色の変化
バーテンダーが実際に飲み比べてみました。
通常のカティサーク
・香り グレーンとモルトが香る、アルコール感
・味わい カティーサークの軽やかなモルト感とフレッシュなアロマ、アルコール感
樽フレーバーを1年間漬け込んだカティサーク
・香り 焼いた新樽の香ばしさ、メープルシロップや焚き火のような暖かい香り
・味わい 上記に、ウッディなバニラやハニーのような甘さと深みが付与され、ほんの少しだけ、ミズナラ樽独特の上品なお香のようなフィニッシュ
色合いの変化・違いまとめ
色合いの違いがよりわかりやすいように、日本酒のおちょこに入れてみました。
(同じ量を注いだのですが、樽フレーバーを漬け込んだ左のほうが、濃い色合いになっています。)
見た目のみならず、香りや味わいもぐっと深みと甘みが増しておりとても驚きました。
1年間熟成させることで焼いた樽由来の香ばしさやメープルシロップのような甘みが強調され、見違えるほどおいしいウイスキーへと変化しました。
※ハイボールにして飲んでもみましたが、熟成品はよりウッディで濃い味わい、飲みごたえがありでとてもおいしかったです(通常品はハイボールにすると軽やかでフレッシュさが引き立ちますが)。
樽フレーバー 感想まとめ
1年間漬け込んだ結果、ミズナラ樽独特の白檀のお香のようなアロマはほんの少ししか感じられませんでしたが、しっかりとチャーされた(焼き直しされた)オーク樽での熟成感と甘みがぐっと感じられる仕上がりでした。
ウイスキーのみならず、ラム酒やカルヴァドスなど、他の蒸留酒で試してみてもおもしろそうです。このまま3年、5年と熟成させて経過をみながらテイスティングしてみようと思います。
現在4種類ほどリリースされており、1本からでも購入可能です。
お好きな銘柄に差し入れるだけの簡単なひと手間で時間の流れとともに楽しみが増しますので、未経験の方はぜひ一度お試しください。
驚くほど香り・味わいも変化しますので、ウイスキー好きの方へのプレゼントにも非常におすすめです。
補足
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